ちょっと本業が忙しかったこともあって、あまり制作に時間を割けずにいました。
すると、「うおおお、なんかすてきなものを作って売るぞ」みたいな熱が落ち着いてしまった。
まあ、それはそういうものだと思うんです、何事も。
けれど、時間が経つとまたやりたくなるはず……でした。
しかしながら、なぜかやる気がいまいち戻ってこない……。
ほかのもの(服のアレンジとか)は作っているのに、肝心の商品を作ることが停滞している。
これは一体どうしたものか。
とぼんやり考えていたら、気づいてしまった。
たいして作りたくないものを作ろうとしているし
たいして売りたくもないものを売ろうとしている。
作れそうなものを作っていた
たぶん無意識のうちに
・現在の私の力量で
・それなりに需要があって
・なんとか利益が出るかもしれないもの
という条件にあてはまるものを作ろう&売ろうとしていたんだと思うんですよ。
まあ、60点とか目指すなら、方針としては間違っていないんですよね、たぶん。
「1個も売れない」みたいなリスクを避けているわけなので。
学生時代の感覚で言えば、「なんとか単位だけはとろう」みたいな。
もっとシンプルにいうと、
とりあえず売ってみたかった
いえ、もっとつきつめると
「副業でハンドメイド販売やってます」って言ってみたかった
それだったんじゃないかと……。
いや、まあ、それはそれで別にいいんですよ。
結局は売れてナンボ、利益大事だし。
でも、私が喜びを感じるのはそっちじゃなかったのかもしれない。
どうしても売れる気がしない
まだ出品すらしていない(というか本気の写真すら撮れていない)のに、「なんかわからんけど、とても売れる気がしない」のですよ。
出してみないとわからないのに。
どうしてそんな気がするかというと、やっぱり「私自身が別に欲しいとも思っていない」っていうことなんですよね……。
正確に言うと最初は「わあ、いいじゃん」と思えていたんですよ。
でも、それは単に、新鮮さからきている感想だったのかな……。
同じものを作り続けるのが苦手なのかもしれない。
ともあれ、作った本人すら「まあ、べつに」なら、お客様に売るのはけっこうむずかしいだろうなと思いますよね。
写真とか説明文とかも、どうしても手抜きになってしまうと思うので。
あとは、ハードルを高く設定しすぎているのかも。
minne やcreemaのギャラリーを眺めたり、公式本を読んでいて、「このレベルじゃないとダメだ」みたいな強迫観念をもってしまったのかもしれない。
それはたしかにある意味真実ではあるのだけれど、いきなりそこを目指そうとすると、距離がありすぎて挫折しますわな。
ものすごく個性的なバッグを見て思ったこと
(画像はイメージです。アマゾンリンクより拝借)
そんなときミンネで、とぼけたような表情のぬいぐるみがくっついたバッグを売っている作家さんのページを見かけまして。
まず「かわいい! こんなのアリなんだ!」という衝撃。
おそらく、一般的には個性的すぎて数はさばけない路線だろうと思うのですけど、「ハンドメイドだからこそ、こういうのが欲しいよな」とも思いました。
私が目指したいのはこっちの路線ではあるまいか、と。
まあ、普通といったらアレですけれども、「ちょっと個性的」くらいならいくらでも市場にあるわけで……それは大手のほうが絶対に強いわけで。
大手でなくてもすでに長く続けている作家さんがたくさんいるわけで。
忖度してうまくいかないとむしゃくしゃ問題
あと!
うろ覚えなのですが、「好きで作ったものが売れなくても仕方ないと思うけれど、売れるだろうと思って作ったものが売れないと腹が立つ」みたいなのをSNSで見聞きしまして(Xのまとめとかだったか)。
わ…わかる!!!!
と思ったんですよね。
これたぶん、人生の選択でも同じで。
自分がやりたくて選んだ道ならうまくいかなくても納得できるけれど、親とか世間とか周りの目を気にして進んだ進路でうまくいかないと腹立つ&人のせいにしてしまう、みたいなやつですよね。
だからもう、好きなものというか、私自身が欲しいと思えるものを作ろう、と思いました。
「最初から服とかはハードル高いよなー。ロックミシンもないし」とか思って、アクセサリーから始めたけれど。
minneで買う以上、(メルカリほどではないにせよ)ある程度のリスクは買うほうも考慮しているだろうし、きちんと説明をつけて、納得した上で買ってもらえるのだったらそれはそれでいいのかもしれない。
minneに出品できるほど数をつくれないなら、メルカリでもいいのかもしれない(値下げ交渉とか、別の悩みはまたあるだろうけど)。
ということで
・すでに作ったモチーフは商品の形にしてどこかに出品はしてみる
(とりあえずやってみることも大事)
・そのときどきでつくりたいものを作っていく
ということにとりあえず落ち着きました(自分的に)。
とかいって、また気が変わるかもしれないなあ、売れるものを作りたくなるかもしれないなあ。
それが私なんだなあ。
本心があるのに、「ちゃんとしなきゃ」とか「うまくいかせなきゃ」が邪魔して、変な方向に進んでしまうんだよなあ。
気をつけよう。
PR大使・いとあみぼーやのひとこと
「ぼくは更迭されるのかな、と一瞬心配したけれど、まあ、それならそれでもいいよね。
でも、洋服だって糸は使うからね。結局ぼくだね」