Yuimas

周囲と和合しつつも「わたし」を忘れないためのアイテムをつくっています(準備中)。

【販売に向けて】価格を考えるときのポイント:「その価格でたくさん注文が入ったらどう感じる?」

だいたいの生産能力や材料費は目処がついてきたので、価格について考える回です。

今回もminne本を参考にしています。

 

(ハンドメイド商品の価格について思うこと)

私は自分の服もつくるのですが、正直「どうがんばっても既製品(とくにUNIQLOとか)に勝てない」ことを痛いほど実感しています。

そもそも、あのクオリティの生地を一般の手芸店で一着分くらい買おうとすると、それだけでもう販売価格くらいになるのですよ(大量生産の強みよ……)。

つまり、とても質のよい市販品が安価に入手できる時代。
消費者として同じ値段出すなら、市販品のほうが品質が安定していてハズレの可能性も圧倒的に低いわけですよね。
(そりゃ歯が立たんわ)

ということは、一点ものだとか、カスタマイズ性とか”ハンドメイドならでは”という部分がとてもキーになる。

「市販品にありそうで、ない」「ここがこうだったらいいのに」
みたいな、ちょっとした隙間を狙うのがいいんだろうなと(頭ではわかっている)。
が、わかっているのと実際にできるのは別物でござる(世の常)。

とはいえ、いきなり最善の形にしようとするのは現実的でないので、試行錯誤しつづけるぞ。
ということで、とりあえず現時点での価格を考えてみることにしました。

まずは、シンプルに算出してみる

まずはシンプルに
材料費+人件費(時給千円として×製作時間)
で算出してみたら……

慣れを考慮して、かなり安めに見積もっても3000円くらいにはなってしまう……

しかし正直、「3000円じゃ誰も買わんよな」と思ってしまう……。
私自身がそう思っている以上、お客様はもっとそう思う可能性が高いであろう。

となると、つい「やっぱ安くしないとダメかな」と思ってしまいますよね。

でも、安易に安くしても自分の首をしめるだけ。

では、「適正価格」とはなにか

ミンネ本によれば

ハンドメイド作家さんにとっての「適正価格」とは、まず、制作活動を前向きに継続できるだけの利益を残せる価格設定であることが大切です。
p.38

「前向きに継続できるだけの利益」だとぼんやりしているのですが、もっと直感的に判断するための質問がこちら↓

今の価格で、10個注文が入ったら嬉しいですか? 困りますか?
p.38


ほう。
仮に価格を3000円にしたとして、10個注文が入ったら……
正直ちょっとこまるかも汗
(シンプルにそこまでの生産能力がない。自分で認識している以上に時間と労力がかかっているのだと改めて思う)

ということは、私自身がヘタらずに制作・販売を継続していくには、もっと価格を上げたほうがよいということ?

3500円……いや、4000円くらいなら「よし、つくるぞ!」となるかな?
(それでも10個は大変だと感じるので、そもそも大丈夫なんか、わし)

でもでもでも!
やっぱり、4000円は抵抗ありまくるぞ(高すぎる)。

困った……。
や、やっぱ、高くしてもせいぜい2000円台とかだよね。

しかしミンネ本はかく語りき

「本当は4,500円で販売したいけど、3000円位にしておこうかな」と、このような価格設定はやめましょう。注文が入り毎日が忙しいけど、手元にお金が残らないという状況になると、作家活動を休みたくなってしまうのも時間の問題です。
P.39 

わしやないか。

生活がかかっているなら別ですが、あくまで趣味かせいぜい副業なのだから、自分自身にとって納得のいく値段にしておくのがいいのかな

値段を下げるのは簡単だけれど、上げるのはけっこう抵抗ありそうだし。

他者にどう思われるかを恐れていた

どうして高価格に設定できないかというと、
「えー、この程度で〇千円? ないわー」
と思われる(ガッカリされる)ことを恐れているなと自己認識しました。

もちろんそう思う人はたくさんいるだろうけど(要らないものに高額ついてたら「えー」となるもんね)。

よく考えたらそういう方々はそもそもターゲットではないので気にしなくていいのかもしれない。
気に入って買うのではなくて「安いから買う」の重みが強いわけだから。

少しでも気に入って、「欲しい」という気持ちがあれば、「高いな」とは思えども、「ないわー」と切り捨てずに検討くらいはしますもんね。

「ないわー」の時点で全然趣味が合っていないから、高く感じるという要素もある。

わかった、クオリティを上げればいいんだ

それでもやっぱり「3000円~4000円は高いよな」と思ってしまう私。
かといって、2000円台だと(売れても売れなくても)続けるのが辛くなりそう。

となると、値段はある程度のところ(継続のモチベーションが保てるところ)に設定して、そちらに見合うほどのクオリティやデザインに仕上げていくしかない、と感じました。

商品を固定化せず、少しずつデザインを変えて、それに伴って値上げしていく(パーツとかも変わるだろうから)のも別にアリですよね。

商品一つ一つに対して、納得できる値段をつけていければいいのだな、と勝手に納得しました。

PR大使・いとあみぼーやのつぶやき

いとあみぼーやです

「やっぱりminne本、たよりになるね。読んでよかった。みんなつまずくところは似通っているものね。
ぼくは大量生産はできないタイプだから、一つひとつていねいに仕上げていくしかないね。あせらずにいこう」
とのこと。

Yuimas